三度の飯と本が好き。

食べることと本を読むのが好きな私の書評ブログです

純文学

「消滅世界/村田沙耶香著」を読んで、家族を作る意味や子孫を残す意味を考えさせられた。

「コンビニ人間」で芥川賞を受賞した村田沙耶香さんの描くディストピア小説が大好きです。未読だった「消滅世界」を図書館で発見し、早速読んでみたら面白くて止まらない! ここ3日間は村田ワールドの住人になっておりました。 消滅世界 (河出文庫) [ 村田…

世にも奇妙な短編集【生命式】を読んで、母の死に直面した自分を思い出す。

お葬式には参列したことがあるだろうか。私は結構早くから参列した記憶がある。 かすかに覚えているのは、母方の祖父のお葬式。多分、小学1年生とかそのくらいの頃だった。 その後、中学生の頃に母方の祖母が亡くなった。ちょうどクリスマスの時期だったけど…

青春小説と侮るなかれ!主人公の復讐方法がとんでもなかった件|ひらいて(綿矢りさ)

子供の頃から青春小説はあまり読んでこなかったのですが、昨年映画化された本作の予告映像を観て興味津々。 ふんわりしたイラストの表紙からは想像もつかないくらい、えぐい内容です。さすが綿矢りさ。爽やかな青春小説は書かないのね。 ひらいて(新潮文庫…

雪国|多くを語らないからこその面白さ。

夏って名作を読みたくなりませんか? おそらく読書感想文の影響だと思いますが、大人になった今でも夏が来ると一冊は読みたくなる衝動に駆られます。 そんな衝動に駆られて読んだのが、川端康成の「雪国」。 雪国 (角川文庫) [ 川端 康成 ] 言わずと知れた…

むらさきのスカートの女|彼女は本当に「変な人」なのか?

(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)}; c.getElementById(a)||(d=c.createElement(f),d.src=g, d.…